1年を終えて・・・




昨日、春になって点検にいってきました。
データが満杯になった浴室内の温度計の交換・設置面から剥がれている温度計のチェックをし、建物全体のチェック。


竣工して住み始めてから一年をむかえて、外装の汚れ方、内装の劣化の仕方、建物や設備の使い方がようやくわかってきました。


実際に住んだ感想を聞いてみると、設計時に想定したことがうまくいっていることもあれば、ちょっとうまくいっていない所もあったりします。

設計者もエンジニアも一般論やデータだけでは見えてこないことを、住まい手の感想や自分が伺ったときの体験を通して学んでいく必要があります。自分は特に温熱環境や空調の消費エネルギー、給湯のエネルギーの解析をしていくなかで痛感しました。

そして、何よりも自分たちが一生懸命作った家で、満足して暮らしてもらえていたということが何よりでした。

高瀬幸造

写真家・鈴木豊さんのHP

HOUSE BBの竣工写真を撮ってくださった写真家・鈴木豊さんのHPが大幅にバージョンアップされています。
http://www.suzfoto.com/

今まで鈴木さんが撮られた沢山の竣工写真が一挙にアップされています。僕たちWM+ASSOCITESのHOUSE BBも取り上げてくれています。
http://www.hybridstudio.jp/ahi/photos-h.html

純粋に沢山の建築をこんなクオリティの高い写真で見まくれるというだけで非常に興奮なのですが、見ていくと鈴木さんが写真を撮るときの建築との対峙の仕方、建築の捉え方がとても気になってきます。そこで鈴木さんは撮影後感も書き始めています。HOUSE BBについてもコメントしてくださっています。
http://www.hybridstudio.jp/newhs/?p=7

今後もこのHPがどう進化していくか期待大です。

M

「贖罪エコ」?

藤井敏彦さんの文章、かなりエキサイティングです。
「贖罪エコ」、「ロジカルシンキングCSR」...
http://wiredvision.jp/blog/fujii/200908/200908031400.html
http://wiredvision.jp/blog/fujii/200912/200912071100.html



通底するテーマは、CSR(企業の社会的責任)。一見すると堅苦しくてつまらなそう。ところがどっこい藤井さん、ボルヴィック⇔贖罪エコ⇔MECEと面白げな言葉をCSRにドンドンつなげていきます。ナオミクラインも「NO LOGO」で同じテーマを扱っていたけれど、藤井さんはテーマそのものを客観的に論じてます。ヒステリックにならず、クールに。



それにしても、「贖罪エコ」というのはスゴい言葉です。エコが免罪符として使われている現状を直球で表現してます。「贖罪エコ」自体は、“良きこと”なわけだから批判できないのだけれど。


熱海と神戸に行ってきました。

いろいろ見て回りましたが、「水/ガラス」と「Walk into the Light」が印象的です。写真は、まるかぶりっぽいので割愛。


熱海の「水/ガラス」は学生のとき中へ入れず、リベンジ。隈さんは、発明的なアイデアというより、既存のアイデア(谷口さんの水族館とか)をドンドン組み合わせている。分かりやすい良さを徹底的に追究していました。結果できた最上階の眺めは、エキサイティング。


神戸は、ビエンナーレに。先輩・伊庭野氏と藤井亮介さんのコンテナ作品「Walk into the Light」を見ました。良かった。細部の気配りも楽しいのですが、矩形のコンテナで卵型の空間にいるような錯覚がとても新鮮です。長居しすぎて後ろのおばちゃんが遠くで文句を言っている。ミラーを支持するあの絶妙な木下地はどうやって作っていったのか…気になります。こんど教えてください。



それともう一つ。三宮駅前のオフィスビルが少し気になりました。これだけ無口なビルは珍しいと思う。担当者は結構苦労したんじゃなかろうか。しばらく立ち止まって見上げてみる。